2011年09月09日

【擬人化】輝くために【劇場】





それは図書委員の部屋の片隅で起こりうる物語。





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「BPM、出番だ。」

その片隅のグッズ保管箱の中、2番目に古株である星型ライトがBPMライトに声をかけた。




BPM「・・・え?」
星型「BPMコンが復活だ。」
BPM「えええっっ?!」
星型「しかも海外、韓国だ。」
BPM「えええっっ?!」



繰り返されるBPMの驚きの声。
その声にはじかれたように他のライトもBPMのそばに駆け寄ってきた。




Φ「すごいじゃないかっ!!」
緊急「やったな。」
ファミ「おめでとうございます!」




星「俺達の主が、海を渡る。BPM、一緒に行ってくれるな。」


星型ライトはJohnny'sというロゴを斜めに光らせBPMの肩を力強く掴んだ。
しかしBPMは表情をくもらせてばかりでまるで覇気がない。




BPM「でも・・・もう俺、現役離れて10ヵ月にもなるんですよ・・・。それに海外なんて荷物になるし。連れていってもらえるのかな・・・。」

Φ「なにいってんだよ!新しいライトなんて買う訳ねーだろ。あいつ貧乏なんだぜ?」
KD「でも今、円高ウォン安だし、あの貧乏人でもありえるかもよー?」




BPMが少し羨ましいKDライトはその光一の象徴であるマークを光らせて言い放った。



 

星型「現地情報によると現地価格で20000ウォンらしいが・・・・。」
緊急「日本円に換算して約1400円?・・・日本料金より高いわけだ。円高ウォン安もあの企業にゃ関係ないんだな。」
KD「なーんだ。だったら買わないでしょ。」
嵐ライト「デザイン変わらないままハングルでソウルって地名書いたシールが貼ってあるだけとかあの事務所だったらありがちですけどね。」
ファミ「その程度でうちの主が買うでしょうか・・・」
39「わっかんねーぞー?!想い出想い出♪とかいってよ。あの馬鹿買っちまうかもな。」


Φ「ちょっ・・・やめろよ!!」




少し目線を右に落としてその輪を離れるBPM。




BPM「そうだよな。ウチワとライトは新しいのに限るって言うもんな・・・やっぱり俺、自信ないよ・・・」


39「・・・いや・・・ごめんそんなつもりじゃ・・・」


Φ「なぁ、BPM。もしも・・・・もしもだ。もしも買ったとしても、それならそれで去年14公演を駆け抜けてきたお前なら韓国BPMライトに教えてやれることは山ほどあるさ。
ふぉーりんで3回ずつ掲げるタイミングでこそ強く光る・・・とか、そうなんだろ。いつも話してるじゃないか。」


BPM「・・・うん、ハッハッハッのタイミングにあわせるのにどれだけ苦労したかわかんないってのはあったけど・・・。」

Φ「そんなんでいいんだ。それにもしも買ったとしてもそれはお前の弟。可愛い兄弟が出来るってことだ。ここに連れて帰ることになるなら俺たちも歓迎するぜ?」
BPM「Φ・・・・」



Φ「俺達はただ光るだけじゃない。そんな思い出も一緒に背負うものなんだ。だからこそ、今、お前が必要なんだろう。」





KD「ま、確かにうちの主ってよくベッドの隙間とかにヘアピンとか落として隙間用に39コンが呼ばれたりして、いろいろ役だっちゃってるよね。」


ファミ「39さん、スリムですからね・・・」

Φ「ははっ・・・俺も痩せてんだけど全部光る訳じゃないし上手く照らせないし、やっぱり39が呼ばれちまうんだよな。」
嵐ライト「緊急さんだってスリムなのに出番少ないですよね。」


Jコン「あいつはコンで使いすぎててスタミナ残ってねーのよ。」

39コン「うるせーよ。俺、コン一回しか使われてねーから、まだ全然元気なだけなんだっての。」
Vパンダライト「俺なんか一回も・・・」


39「・・・いや・・・ごめんそんなつもりじゃ・・・」



 

繰り返されるやりとりにBPMはふっと笑って、全員を見つめて語り始めた。



BPM「俺さ・・」


BPM「俺・・・去年、主についていって14公演走り抜けて・・・役目も終わって、ここに保管されるようになって10ヶ月・・・
  JコンやΦコンには同じ文字ライト仲間ってことで
  すごい優しくしてもらって・・・すごく居心地良くてさ。
  こんな余生もあるんだなって、先輩達に今までのいろんな話聞いて、俺がソロコンだって、生きてきた意味わかった。
  そしてあとからやってくる新入りにも同じように俺だけが知る話なんか語っちゃってさ。」

  
ファミコン「BPMさん・・・俺、神戸のつよし写真のエピソード、好きでした。」


Φ「そうだな。俺も何度語ったかしれないよ。元旦のこと。みんな何度でも聞きたがるんだよな。特に奥に寝てるハートライトなんてしつこいくらい聞きたがるからな。」



ファミコン「ハートライト?」



星型「あぁ・・・お前はまだ会ったことなかったか。ハート型のライトがこの奥に寝てるんだ。もう足が割れてて立てなくてな。ずいぶん昔になるから透明じゃないしシールがついてて

貼られたりしてたけど、まだ綺麗な顔してる。会ってやってくれよ。あいつ、昔しかしらないから今のftrがどんなに仲がいいか聞くとすごい喜ぶんだ。」


ファミコン「あとでご挨拶にうかがわせて頂きますね。何を話してあげようかな。ストロベリータイムとか、スワンの手握りとか・・・いろいろあるな。」


星型「きっと喜ぶよ。あ、嵐ライトも頼むよ。あいつ、嵐がJrの頃に見てたから、嵐の今も聞きたいはずだ。」

嵐ライト「ええ!喜んで!!5×10のオーラス、話させてもらいますよ。あれはすごくいいコンだったんだ。」






 

コンライトはそれぞれのコンに想いを馳せた。
そしてBPMは今度はしっかりとした口調で全員に訊いてみた。




 

BPM「俺、また輝けるかな。」



Φ「当たり前だろ。ほら、忘れたのか?伝説のあの言葉を。」



 

緊急コン「僕らは、繰り返す。」
Φコン「この場所を繰り返す。」
Jコン「光るひとつの星と宇宙となり・・・」
39コン「重なり輝く為に。」



---輝く為に




BPM「自分を信じて・・・・僕を、信じて・・・。」

Φ「そうだ。いけよ、BPM。お前はまだいける。俺は信じる。みんなの為にも行ってくれ。こんなこともう二度と無いかもしれない。」

Vパンダライト「いってください!俺・・・新入りだし、コンデビューしないままここ来ちゃったし、全然わかってなくて生意気かもしれないけど。
       ・・・コン、行ってみたいって俺の夢・・・叶えてください。」


星型「BPM。」

緊急「BPM!」
39「BPM!」
J「BPM!」
ファミ「BPMさん!」
嵐「BPMさん!」
KD「B・P・M♪」
Vパンダ「BPMさん!」
Φ「BPM。」





    
BPM「みんな・・・・。」





 

BPMの瞳に光るものを見つけたがそれはあえて見ない素振りで星型ライトはもう一度彼の肩に手を置いた。






星型「決心できたようだな。実は今から旅立つお前には特別の食事が用意されてるんだ。さぁ、ご飯だ。」

BPM「うわぁ・・・ボタン電池LR44!!6個!!ごちそうじゃないですか!!」
Φ「それだけお前にがんばってほしいってことなんだろ。」
BPM「俺、まだ2時間30分くらいならこのままでもいけそうですけど。いいのかな、こんなごちそう。」


星型「あ、いや、伝えそびれていたが1公演じゃないんだ。3公演だ。韓国公演は3公演ある。そして主はそのすべてに入る予定だ。」

Jコン「なるほど。それはごちそうになるはずだな」





BPM「3公演・・・・。」






 

―――LR44をひとつひとつお腹に納め、BPMはぎゅっと口唇をかみ締めた。







―――2011年9月9日
―――BPMライトは海を渡る。





―――光るひとつの星と宇宙となり
―――重なり輝く為に。




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posted by . at 12:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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